私が経験した抗がん剤3種の副作用をまとめてみた。
2017年8月にEC療法を始め、weeklyタキソール、タキソテールと、
計3種類の抗がん剤の副作用を、以下ざっくりまとめてみた。
EC療法
4サイクル 3週間に1回投与 × 4回
2017年 8月10日、31日、9月21日、10月12日（延期）、19日
投与翌日から1週間はほぼ寝たきり。
強い吐き気 食欲不振 頭痛 倦怠感 血管痛
好中球減少（投与10日後くらいに起こる）
投与の二日後、
好中球を上げるためにジーラスタという薬剤を注射するのだが、
筋肉痛、背部痛という副作用があり、これが強烈。
私は初回のEC投与後のジーラスタの全身に起こる筋肉痛に耐えかね、
EC投与2回目からはジーラスタは拒否した。
第一回目投与後14日後から脱毛しはじめる。
ウイッグはこのあたりから使用。鼻毛が抜けて驚いたのもこの頃。
私には制吐剤のイメンドが効かなかったので2回目から服用しなかった。
第4回目頃にはほぼ完全に抜ける。体毛も抜けるが、
眉毛まつ毛は抜けなかった。
第2回目投与後から、足指の変色が起こった。
weeklyタキソール
ECに比べればラクだけど、回数を追うごとに副作用が出現。
12サイクル （毎週1回投与 × 12回）
2017年11月16日、23日、30日、12月7日、14日、21日、28日
胸部痛がどんどん強くなり、7回で中止。
胸部痛 背部痛 倦怠感 鼻血 手足のしびれ 筋肉痛 血管痛 脱毛
足指の爪の黒ずみなど。
足爪がはがれた際は、近所の皮膚科を受診。
デルモゾール軟膏を爪の周りに塗る。
足爪がはがれたためスニーカーしか履けなかった。
脱毛は思ったほどではなく、むしろ生えてきた印象。
投与時に胸部痛、背部痛が出るため、時間をかけて点滴した。
長丁場で疲れる。
タキソールの副作用の出現は、一度にドカンと出るのではなく、投与の度に、新たな副作用の症状が出た。
最初は足爪がはがれ、2回目からは手足のしびれ、3回目からは鼻血。
5回目になると足腰、背中の筋肉痛や胸部痛が出るといった具合。
ECとは異なり、食事は普通に摂れる。
寝たきりになることもないが、無理はきかない。
短時間の外出でも疲労感が強く、寝込むことが多かった。
タキソテール
体調面ではタキソールと同等だが、筋肉痛が強く出る。
頭髪、眉毛、まつ毛も脱毛。
２サイクル （3週間に1回投与 × ２回）
2018年1月11日、2月1日
weeklyタキソールの残り5回を、タキソテール2回に変更。
筋肉痛 胸部痛 手足のしびれ 倦怠感 脱毛
筋肉痛、手足のしびれが強く、外出が辛かった。
脱毛が再び始まる。眉毛、まつ毛も抜ける。
必要以上に怖がらなければ、
抗がん剤の副作用はなんとかなる。
振り返れば、最初に受けたEC療法を乗り越えれば、なんとかなるという印象。
とにかくECの吐き気と食欲不振、倦怠感は凄まじかった。
もはやバッドトリップの域へ到達し、一瞥体験してしまうくらい。
私の場合制吐剤であるイメンドを飲むことにより、
かえって頭痛が強くなってしまったため、イメンドを中止したので、
食欲不振が長引いたかもしれない。
ここでまとめた抗がん剤の副作用は、あくまで私という個体が経験したものである。
それぞれの抗がん剤には特有の副作用があるが、そのどれが自分に当てはまるかは
わからない。
必ず、副作用が出るとも限らない。
私の知人は、EC療法の副作用が全くなかったそうだ。
そういう人もいるし、私のようにダメージを受ける人もいる。
その都度自分の体の状態を見て対処していくしかないけれど、
私が最も苦しんだEC療法だって、イメンドという制吐剤が用意されていて、
通常はそれがよく効くらしいのだ。私のように効かないという人は少数だから、
必要以上に怖がらないでほしい。
結局、副作用に直面したとき、
いまの自分に何が出来て、何が出来ないか、何に困っているか、
それを自分で把握すること。
そして周囲の人ーーー医師、看護師、家族、友人ーーーに伝えること。
自身の状態を認め、伝えることで随分解決できることがあると思った。
でも思えば長丁場だった。疲れた、というのが本音だけど、
私から逃げず、支えてくれた人たちに感謝だ。
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