意外に元気。だけれども。
2017年7月に手術、8月から2018年2月まで抗がん剤、3月から4月まで放射線治療と、9か月間におよぶ治療が一段落ついて約1か月がたった。抗がん剤にの副作用による胸部痛、筋肉痛、手足のしびれなどは残ったが我慢できる程度であり、意外と元気である。
まあまあ元気に過ごせるので、調子に乗ってスケジュールを詰めていくと、3日後あたりにガクンと体調をくずしまた寝込む。自分の元気さに自分が騙される格好となる。なんでこれくらいで?と自分でも腑に落ちない。
だからいまは自分の元気を過信しない。スケジュールを詰め込まず、アポイントは1日に1つだけにする、外出した翌日は自宅で過ごす、など、ゆったりとスケジュールを組むことにしている。
思うようにならないことを許せるか。
事態が動くまで待つことができるか。
治療が終わったから、当たり前だが、もう私は患者ではない。この日が来ることはわかっていたから、従来のライターの仕事も、そしていま、こうしてがん治療のことをメインにブログで書いていることも含めて、拡大していきたい考えて、それなりに準備してきたつもりだった。でも私の願いとは裏腹に、なかなか事態は動かない。
行動することはたやすい。思いがあれば、体調が少々芳しくなくても、できることをする。ただ、蒔いた種のために毎日水やりを続けられるか。芽吹くまで待てるか。私は種を蒔くことまでは難なくやれるのだが、待つことがどうも苦手なのだ。
がん治療後の生活に必要なのは、気長に待てる精神力と経済力である。
待つことが苦手な私は、なんとか事態を打開すべく、たくさんの人と会い、私のことを知ってもらうことに努めている。がんのことや体調のことなども避けず、なんでも率直に話す。ところがその率直さが災いもする。率直に伝えるほど、引かれてしまうこともある。近しい人でさえ私に食傷しているのがわかる。耳がふさがれているのがわかる。申し訳なく思うが、食傷している様子を見るのは寂しい。
どうやって、がんサバイバーは生活を立て直していけばいいのだろうか。私も生活を取り戻したい。私の生活を経済的に成立させたい。治療後の生活を見据えて準備してきたのに、まだ何もできていないことに私は焦っている。
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