ジコカイジ

self-disclosure‐‐‐乳がんのこと、仕事のこと、生き方のことを書いていくchisa/千祥のブログ。

抗がん剤中のジェルネイルについて

爪が弱いから、ずっとジェルネイルを着けていたかったが。

 

手術入院中を除き、CTやMRIなどの検査のとき、また、抗がん剤放射線治療中もジェルネイルを付けていた。爪が薄く、伸ばしたそばから先端が反って生えてきて、すぐに折れたり切れたりしてしまう弱い爪のため、私にとってのジェルネイルは審美的なものだけではなく、爪の補強という点でもいまやマストのもの。本当は手術入院時にもジェルネイルを着けていたかったが、看護師さんたちから絶対に取ってくるように厳命されたため従った。手術から抗がん剤まで約1か月間あったため、退院後はすぐにジェルネイルをした。そのまま抗がん剤にも突入し、副作用が収まったあたりで付け替える。大体1か月に一度の頻度で付け替えていた。

 

アピアランスケアとして、公的には推奨されていない。

 

がん患者のアピアランスケアに注目が集まっており、医療者向けへガイドラインもまとめられてきて、本も出版されている。

 

臨床で活かす がん患者のアピアランスケア

臨床で活かす がん患者のアピアランスケア

 

 

 

上記内容を簡便にまとめた記事が、東京都福祉保健局のサイト内にあるのでそこからジェルネイルの部分を引用したい。

 

がん患者さんとそのご家族へアピアランスケアに関する情報ページ ~外見の変化が心配なときに~ 東京都福祉保健局

 

5)ジェルネイルについて
Point:残念ながら、医療者としては、おススメできません。
 ジェルネイルとは硬化性樹脂を用いて自爪の上に義爪を形成する方法で、普通のマニキュアとは異なり、数週間に渡ってその状態を維持できるので人気があります。今まではネイリストによる施術が主でしたが、最近では手軽に自分で行える製品も多く販売されるようになりました。しかし、ジェルネイルは装脱着時に爪を削ることが多く、がん患者さんの薄くなりやすい爪には負担になります。また健康な人が使用しても、樹脂によるアレルギーの報告や、長期間の装着で義爪と爪甲の間にカビや細菌の繁殖が起きることが報告されています。何よりも、ジェルネイルは数週間装着したままであることから、その間、爪甲・爪下の状態を観察できず、気づかないうちに、爪の下に炎症がおきたり、膿がたまったりすることが心配されます。このような問題があることから、現時点では化学療法中の爪の変化に対し、ジェルネイルを使用することは勧められません。

 
勧められない理由として、①施術のために爪を削ることがあり、がん患者の爪には負担となること、②長期間付けていると、爪とジェルの間が浮いてきたときに水がはいり、カビや細菌が繁殖してしまいトラブルを起こす可能性が高い、ということである。
 
 
EC療法、タキソール/タキソテールでも爪がはがれなかった!
 
でも私は元来、爪が薄く弱い。だからジェルを辞める気はさらさらなかった。毎月サロンに行って付け替えること、ジェルが少しでも浮いてくる前に行くことはもちろん心がけたけれど。
 
抗がん剤の副作用として、爪の変色や剥がれがある。ジェルを付けていない足指は、黒く変色し、左足の中指、薬指の爪は2度剥がれた。しかし、ジェルネイルを常に着けていた手指の爪は剥がれなかった。付け替えるときに地爪を見ると変色もしていなかったのだ。ジェルネイルで爪表面を保護していた手指は、強度を増すだけでなく、抗がん剤の副作用からも守ってくれた。
 
抗がん剤投与中に、爪の変色や剥がれを予防するために、保冷剤で冷やしたりしたけれど、効果があったとは言えなかった。もし足指もジェルネイルし続けていたら、剥がれなかったかもしれない、と思う。
 
抗がん剤治療中は、アピアランスの変化が激しい。脱毛や土のような黒んずんだ顔色など、ボディイメージが著しく損なわれる。指先はいつも自分の視界に入るもの。指先が手入れされていること、ジェルネイルで美しい指先を保つことは、数少ない楽しみだった。
 
もちろん、ジェルが少しでも浮いてくる前に付け替えなければいけない。ジェルが浮いて、水が入ってしまったら、それはもちろんトラブルの原因になってしまうから。
 

夏らしく、スイカを表現してみた。

 
 
  

 

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