ジコカイジ

self-disclosure‐‐‐乳がんのこと、仕事のこと、生き方のことを書いていくchisa/千祥のブログ。

「このヅラがいいね」と君が言ったから8月25日はカツラ記念日

ウイッグを使いだして1年が経った。

 

Facebookが昨年の投稿を教えてくれる機能がある。どうやら昨年2017年の8月25日にウイッグをかぶり始めたらしい。

 

 

 

ウイッグを極める気まんまんである。極めてはいないけど、不自然でもなく、結構いい感じでウイッグを使えている。この暑さの中でかぶっているのが辛いときもあるけれど、気分が変わる。

 

特に抜けていく最中、また完全に抜けてしまっていたとき。メイクをして、着替えて、ウイッグをかぶって鏡を見る。これまで通りの自分に出会える。よし大丈夫、と気持ちが奮い立つといえば大げさだけれど、元気が出た。

 

抗がん剤治療を終えればまた生えてくることはわかっていても、脱毛しているときの落胆は結構大きい。また生えてくるよ、と言われても響かないほど、心が弱り切っているときもあった。

 

治療中に感じる、自分だけがぽつんと取り残されているような寂しさ。それでも、しっかりメイクをして、着替えて、ウイッグをかぶって人前に出る。大丈夫だ、私は社会性を失っていないと思えることが、私にとっては重要だった気がする。

 

 

この頃の経緯としては、こんな感じ。

 

2017年7月18日(火)に右乳房温存手術、8月10日(木)に抗がん剤・EC療法開始、8月12日(土)ジーラスタ投与という流れ。

 

EC療法は、昨年投与した抗がん剤の中でも厳しいものだった。特に初回はジーラスタの副作用が強烈なのもあり、投与後10日程度は寝て過ごした。お風呂に10日間も入らなかった。入る気力体力ゼロ。入浴って体力のバロメーターだなあと思う。

 

 

ウイッグは早々に用意はしていた。でも実際に抜け出したのはきっかり2週間後であった。8月25日にお出かけの予定があり、すでに髪がハラハラと抜けてきているので、ウイッグをかぶっての初のおでかけだったのだと思う。ジーラスタ投与後初の外出。

 

ずっと寝かせておいてもいけないと、定期的に友人がランチに誘ってくれていた。その1回目だった。

 

この時かぶっているウイッグは1号機で、いまのウイッグより、もっとサイドがふんわかとしたボブヘア。ちょっと可愛らしい。最近かぶっていないのだ。たまにはかぶってみるか。

 

 

あと数か月したら部分ウイッグを使ってみようと思っている。ちょっと楽しみ。早くもっと伸びてくれないかな。

 

 

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