ケモブレインとはなにか?
抗がん剤の副作用は色々あるのだけれど、最近ちょっと話題になっているのがケモブレイン。facebookのがん友の間でも一時期ホットトピックになっていた。
ケモブレインとは、化学療法が原因で生じる認知障害で、主な症状は記憶力・集中力・作業能力の低下がある。
ケモブレイン、キタ━(゚∀゚)━!
私の場合。最近短期記憶に問題があるようなのだ。それさっきも説明したじゃん!とか、何回も同じこと聞かないでよ!と家族に言われることが数回あり、もしやこれが噂のケモブレインなのか!と、不安になることが、ここ最近増えたのだ。しかし最後に抗がん剤投与したのは8か月も前。こんなに晩発に、ケモブレインが生じるのだろうか?もしや認知症?と思うとぞっとしたのだった。
先日の定期検査の際、主治医にケモブレインについて聞いたみた。主治医によると、晩発でもありうるとのことだった。これまでは、もの忘れが激しくなってきたのは年齢のせい、で片付けられていたし、それも否めないだろうが(ええええ、そうですよそういう年齢ですよ)、やはり化学療法の副作用のひとつのあらわれだろう、とのことだった。
とはいえ、このケモブレインの症状に対し、治療法があるわけではない。聖路加国際病院で制作された「ケモブレインの謎を解く」という資料を見ると、対策としては
●ゲームやパズルなど、頭の体操をする
●医療者に症状を伝える
●スケジュールをメモする
●生活のリズムを整える
●静かに過ごす
……とのことだ。割と普通というか、当たり前というか。しかしケモブレインが起こる機序もまだ解明されていないし、研究は始まったばかり。つまり、まだなにもわかっていないのだ。
「ケモブレインの謎を解く」聖路加国際病院の資料。わかりやすい。
http://hospital.luke.ac.jp/about/approach/pdf/ra22/4/research_activities_4_2_1.pdf
なにか、できることはないのか?
アメリカで有名な病院、メイヨークリニックのサイトにも、ケモブレインについての記載があった。
Chemo brain - Symptoms and causes - Mayo Clinic
治療法については、やはりまだ解明されていないことが多く、確立されていないと書いてあった。勧められている対策は、上記の聖路加の資料とほぼ同じ。メイヨーのほうでは、運動することも推奨されていた。
しかし、さすがメイヨー。オルタナティブメディシンとして、サプリが挙げられていた。もちろん、これらのサプリでケモブレインが防げたり治ったりするわけではない。興味があるなら摂ってみては?これらのサプリを摂ることのメリットデメリットをドクターとお話ししてみてね、という但し書きつきだが、ギンコとビタミンEを挙げていた。
●ギンコ
イチョウの葉を含むサプリメントは、高齢者の年齢関連記憶変化の治療に有望であるが、より多くの研究が必要。 イチョウのサプリメントは一般的に安全だが、血液thinner(?)など、いくつかの一般的な薬を妨げることがある。 イチョウサプリメントを始める前に医師に相談すること。
●ヴィタミンE
ビタミンEは脳細胞にとって有益かもしれないが、より多くの研究が必要である。 ビタミンEサプリメントは、一般的には推奨用量では安全だが、血液thinner(?)や化学療法薬などの一般的な薬物療法を妨げる可能性がある。 植物油や卵など、ビタミンEが多い食品を選択する方が簡単で安全かもしれない。
とのことで、ギンコのサプリメントを摂るくらいが無難。ヴィタミンEはサプリとして積極的に摂るよりも、食事から摂ることを勧めていた。
かなり珍しい、国産ギンコのサプリ。飲みやすい大きさのカプセル。
国産ギンコカプセル(60カプセル)
https://kgkenko.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=111801&vid=&cat=&swrd=
アメリカ産のサプリ。安いけど1粒が大きくて飲むのが難……。
生活を整えること、運動、そしてメモをこまめに取るなど、気を付ければできることを実践してみる。そして気休め程度かもしれないが、まずはギンコを摂ってみようかな。