春から夏にかけてずっと、お仕事ないですか？こんなことできます、と営業してみたりしていたのです。でも全然お仕事来なくて、特に夏のヒマさは異常。家族や友人から振ってもらったお仕事のみ。一番期待していたところからも来ずなぜ？と思っていたら、風の噂を聞いた。ナカジマさんのことは気にかけている、これからも遠くから見守っているつもりだと言っていたそうな。ああ私にお仕事はこないんだなとようやく覚る次第。
待っていても誰も来ない。だからもう待つのはやめようと思ったのです。今月に入り、私が下町歩きツアーだ、パーティーだ、とあれやこれや言い出して、家族は困惑している。やってもいいし応援するけれど、なにかひとつを継続して、それが軌道に乗ったらまた違うことを始めたら？と。
経験上、これだ！と思うことひとつをやってみてダメだったときのショックが大きく、ダメだったダメだったダメだったと頭の中でリフレインする時間が長くなるばかり。次いこ次！という明るい諦念にたどりつくまでに時間がかかって効率が悪い心性なのです。だったら同時期に、自分の出来ることをいくつも繰り出してみる。AはダメでもBがあるさ、A'もやってもみよう、Cはどうかな？と手持ちの営業品目を増やしてみる戦術に出てみることにしたのです。
私はこんなことできますからお仕事くださーい、ではなく、こんなことやっているんですよ！と自分から動いてみせる。動く千祥を見てもらう。そうしたら、ああじゃあこんなこともできる？やってみてよ、と言われることもポツポツ出てきた。編集やライターの仕事にこだわっていない。自分のできることならなんでもやってみるつもり。
ナカジマさんなにやってんの？意味不明！自分勝手！と家族も含め、困った人である私をひやひやしながらなのか、冷ややかにか、わからないが見ている周囲の人もいると思う。じゃあフリーランスのがんサバイバーはどうやって生活を取り戻したらいいの？私は生活を取り戻したい。自分で生計を立てたい。海外旅行にも行きたいし、家族と安定した日常をシェアしたい、妹の墓だって買いたい。
突破口を探しに、自分で行くことにした秋なのだった。
