8月6日、妹の誕生日を祝う花やメッセージを贈ってくれる方々がいた。亡くなった人の誕生日を祝うってどうかなと思っていたけれど、妹の友人いわくそれが現代的なんだと!そうかも。ひとつ歳を取り、妹はアラフィフになった。
あの8月、妹はアクティブに過ごした。ママ友たちと海水浴に行ったり、家族で伊豆に旅もした。我が家で東京湾花火大会を見た。はた目には小学生の子供を持つ、普通の母親の8月だったと思う。しかし、すでにひどい頭痛に悩まされていた。あのとき気づいていたら、と何度も思う。何度も思う。何度も。
あの8月は楽しい思い出がいっぱいある。だからこそみんな、亡き人の誕生日を祝う気になるのかもしれない。楽しかったのに、突然会えなくなったからだ。こんな日にふと、私たちだけが知っているギャグを言い合いたいと思ったりする。