ジコカイジ

self-disclosure‐‐‐乳がんのこと、仕事のこと、生き方のことを書いていくchisa/千祥のブログ。

私、がんサバイバーなんです、ってカミングアウトするか否か。

体力がないからケチくさく生きている

自分のケチくささを感じるのは、「これとこれ、行ってみたいけど両方行くと疲れちゃって、明日午前中のアポのとき、ツライかも」とか、行動を制限して予定を考えてしまうところ。実際、イケイケドンドンで予定を詰めていくと、ぽっきりと体力が折れるポイントがあって怖い。それこそ仕事に穴をあけてしまうのではないか?と考え始めると怖くてたまらない。だから「これ行ってみたいなー。どんなだろう?」と興味を持っていても、事前に諦めてしまう。もっと思い切っていろんなことをしたり、行ったり、人に会ったりして世界を広げねば!出会いがすべて!と思っていても、体を持って行けない。自分で世界を狭くしている。これは年齢も関係あるのかもしれないけれど、30代前編で抗がん剤治療終わって2週間でフルタイムで働き始めた頃とは、悲しいくらい体力が違っている。あの頃だって、ツライなー厳しいなーと思うことは何度もあったけど、それでも完遂できた。あの頃を100とすれば、いまはフルスロットルで40でくらい?でもコンスタントに40だせればまあいいか、と自分に優しくしている今日この頃。がんサバイバーのみなさんたち、みんなそんなにリカバリーできているの?日常生活にがっつりキャッチアップできているの?こんなにだらしないのは私だけなの?いろいろ聞いてみたい。

 

私、がんサバイバーなんです、ってカミングアウトするか否か。

ところで明日10日(火)13時05分から、NHK Eテレで「【特集】がんと共に生きるAYA世代(1)就職活動でのカミングアウト」の再放送がある。私は初回の放送を見逃しているので早速録画している。

 

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OCT同期の山本さんがいいこと言ってる!

https://www.nhk.or.jp/ten5/articles/17/003956.html 

 

AYAとは、10代後半から30代までの“AYA世代(=Adolescent and Young Adult 思春期・若年成人期)”と呼ばれる若いがん患者のこと。私も2001年当時、最初の乳がんを罹患したときはAYAだったわけだが、その頃はそんな言葉は無論なく、そしてカミングアウトするなど考えられない状況であった。治療が終わり、なんとか仕事も得て社会復帰できた私は、先月まで抗がん剤治療していましたなんて、言えるわけがなかった。当時は。

 

18年経ったいま、カミングアウトする人も増えたけれど、それでもこと、仕事になると事情は異なる。AYA世代の半数近くが「仕事」について悩んでいるらしい。特に20代、30代は仕事の基礎、人生の基礎を形成する時期。がんサバイバーです、もしくは治療中です、と伝えて、仕事を得られない、失うとしたら。カミングアウトすることをためらい、考えてしまう。私の場合、カミングアウトするのに、15年以上かかっている。妹の死が背中を押したかたちだ。あのきっかけがなければ、カミングアウトしなかった。

 

いまも仕事の関係者には、必要以上には語らないようにしている。聞かされて驚く人、引く人、それは様々だ。どう受け取っていいのか、どう接していいのか、戸惑うようだ。普通に接してもらいたいし、特に気を使ってほしいわけでもないのだが。でも私自身が、必要以上に引け目に思いすぎているせいもあるかも。

 

と、私もまだまだ、色々考え中の「職場でのカミングアウト」。今回のEテレの放送では、私と同じOCT5期の仲間がインタビューに答えているらしい。もしよかったら見てみてください。私も見ます。そして感想を聞かせてほしいです。

 

 

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