リハビリテーションとエクササイズで,
ボディイメージを回復したい
昨年の2度目の乳がんは、右胸外側下部と、センチネルリンパ郭清をした。
センチネルリンパ郭清とは
17年前の左胸のときは、腋下はまったく手つかず。腕や背中に違和感があることもあったが、年数を経てそれはなくなった。
ところが今回の右胸。手術痕は低侵襲で満足しているが、左胸のときとは勝手が違う。今回は手術翌日から退院まで毎日リハビリテーションが課されていた。驚くべきことに、本当に小さな傷なのに、手術翌日の右腕は少し上げようとするだけで、びりびりっとした痛みが胸や腋、背中に走る。理学療法士さんが毎日ていねいにマッサージしてくれたあと、メニューを渡されて今度は自分でできる簡単リハビリをする。そんな毎日であった。
退院後もこれやってね!と渡されたメニューがあるのだが、動きが少なくてすぐ飽きた。でも意識して動かしていないと、腋の下がつれるような痛みが走るのだ。
飽きないし、効果的だったスワンアーム
あまり激しくなく、リハビリもできて、腕のトレーニングにもなるものないかしらん。と探していて思い出したのが、バレエ・ビューティフル。
メアリー・ヘレン・バウワー姐さんが、白鳥の湖よろしく腕を優雅に動かすのだけど、これ初めてやったときは辛くて瀕死の白鳥になった。なのにメアリー姐さん、汗一つかかずにシラーっとやり通すのだ。
上記DVDもあるが、youtubeにチャンネルがあるのでお試しに観てみてもよいかも。15分ほどなのもちょうどいい。
腋下の傷の痛みもなくなったし、なにより肩こりや背中のコリがなくなったのは収穫!腕は細くなってはいないが、Amazonのレビューを見るとかなりシェイプされた方もいるようなので今後に期待。
足のしびれとダイエット対策に、ステッパー再開
意識して動かすといえば、足のしびれもそうで、しびれるからといって運動しないのはダメよ!と化学療法室の看護師さんたちにいつも言われていた。歩くのがいちばんいいのだろうが、この暑さである。無理。
ということで最近はステッパー運動も復活した。これなら家の中でできるし、意外に運動量がある。下半身を鍛えるのにいい感じ。
抗がん剤治療中にムックムクに太った私である。リハビリもそうだが、体をどんどん動かして、少しでもボディイメージを治療前に戻したい。家で時間や天候を気にせずできるのがもいい。1日15分からはじめて、いまは体調が良ければ30分くらいを目安にしている。
家でこっそりトレーニングするのがもともと好き。ステッパー運動もこの20年くらい続けていて、いま使っているので何代目かもわかりゃしないほど。下半身、特に太ももの筋肉はからだの中でも大きい筋肉なので、ここをトレーニングするだけでからだのすっきり感が違う(気がする)。
心身の回復は、がんサバイバーにとって重要な問題。特に手術後、また抗がん剤治療後のボディイメージの変化は大きいし、体力もいきなり回復するわけではない。だから、自分で簡単に取り組めて、こつこつ続けていけるエクササイズを見つけたい。
心の回復は、実は体の回復と時間差があるような気がする。だからこそまず体力をつけたい。そのあと、心もついてくるから。