ジコカイジ

self-disclosure‐‐‐乳がんのこと、仕事のこと、生き方のことを書いていくchisa/千祥のブログ。

母の入院

母が入院した。自力でトイレに行こうとして車椅子に乗ったはいいが、勢いあまって後ろに倒れ、頭を強打したらしい。数日前から食も細く、何度か嘔吐もあったので、早速病院に連れて行ったところ、入院しますか、ということになったらしい。

 

母が入っている施設から連絡があったのがすでに夜。入院手続きは翌日でいいけど家族じゃなきゃダメとのことで、翌日病院へ向かう。

 

手続きといっても、あらかた施設のスタッフが済ませてくれており、私が必要だったのは母を拘束してよいかどうかの確認と、同意書へのサインだ。以前入院したときもそうだったのだが、入院するとせん妄が起こり、歩き回ったり暴言や迷言を叫んだりする。前回は夜中に洗面所まで行き、おじいちゃんに晩御飯作らないといけないの!今日何にもないからスーパー行ってくる!と言って入院フロアを歩き回っていたそうだ。ちなみにおじいちゃんとは、私の祖父、母にとっての父のこと。

 

今回はさすがにそんな元気はなさそうで、歩き回ったりはまだしていない。ただ周りの方や看護師さんに、とんちんかんなことを言ったり、突然怒り出したりはしているらしい。そしてなぜか、看護師さんが手薄な夜中にそういう状態になる。私が行った午前中は爆睡中だった。夜中に相当騒いだようだ。拘束も致し方ない。

 

久しぶりに会った母は、年老いていた。認知も進んだ。それらのことを差し引いても、私は母と話すことがない。

 

喧嘩ばかりしていたが一番頼りにしていた妹が亡くなり、それでも寂しいとか悲しいとか愚痴も言わず、私に干渉もせず、母は母なりに踏ん張っているのだと思う。この距離感がよいとは思っていない。私の中に罪悪感と諦めと、逃げ続けたい思いがないまぜになっている。でも多分これがギリギリのバランスなのだ。いいんだこれで。

 

 

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