2017年5月26日、
ベッドに入って、からだを思いっきり伸ばした。
からだ中が凝っていたから、伸びをしてコリをほぐそうと。
何気なく胸に手を置いてみた。
お、ついでに胸の自己検診してみようかなと、
右手で16年前乳がんを手術した左胸を丁寧に触ってみていく。特に異常なし。
左手で右胸を触る。
乳房にふくらみの外側で手が止まる。
しこりが触れた。
翌日、朝いちばんで病院を予約した。
検診したのは1年前。マンモグラフィ、エコーとも異常なしだったから、
少々驚いた。
まさか。まさかね。
だから、はっきりと診断が下るまで、誰にも言わないでおくと決め、
黙って検査を受けることにした。
2017年6月1日に予約が取れる。
あらかじめしこりを見つけたことを伝えたため、
診察の前に、血液検査、尿検査、胸部エコー、マンモグラフィー、レントゲンと、
検査を済ませてから、診察を受ける。
おお久しぶり、1年ぶりだなとA医師。
検査結果に目を通し、触診。
ああ確かにしこりがあるね。どうする?今日、生検するか。
検査結果は2時間ほどで出るという。サービスがいいだろう?とA医師が笑う。
検査の結果は、やはりがん。
これならまた温存手術できるだろうと言われる。
温存手術ならこの先生に任せても大丈夫。それは問題ない。
ただ、今年、大学院の博士課程に進学したばかり。夏休みまでまで日があるのが気になる。進学したばかりで休学するのも悔しい。
とりあえず、手術は夏休みに入るころにすることにし、
来週また検査をすることになった。
帰宅後、家人に今日病院に行ったことを話す。
毎年の定期検査ではなく、しこりを見つけて行ったこと、
検査を受けたこと、そしてがんの診断を受けたことを伝えると、
驚きとともに、気持ちが沈んでいくのがわかる。