食べられるものを食べる。
のっけから結論なのですが、結局、抗がん剤中に食欲がないとき、気持ちが悪くて食べられないとき、普通通りに食べるのはどうやったって無理なので、そのとき食べられるものを食べる、でいいと思う。
私の場合は冷たくて、甘くて、口あたりの良いものが摂りやすかった。そうなると果物やヨーグルト、アイスクリーム、ジュースなどになる。そればかりでは体に悪いのでは…とは思うものの、口から食べる、というのが重要なので、気にせず食べる。それが一番。
ちなみに、私が食事ができなかったのは、EC療法のときだけ、それもECを投与して1週間くらいの間のみ。1週間を過ぎると、食欲は少しずつ戻ってきて、普通の食事が摂れるようになる。ただ食事量はガクッと落ちた。
タキソールやタキソテールなどのタキサン系の抗がん剤を使用しているときは、食事にはまったく影響しなかった。ただ、味覚障害の副作用が出る人もいるので、その場合は食事量が減り、体重が激減する人も。
こんなものを食べていたんだな。
食事が摂れない時期には、果物ジュースや、寒天ゼリー、手作りパンなどの差し入れが本当に助かっていた。日々の食事は、家族が非常に頑張ってくれて、食べやすいものを工夫しながら作ってくれていた。たとえばこんな感じ。
白桃とキウイを使った冷製パスタ。かなり手の込んだものを作ってくれたんだな。
温かいものが食べたいときは、にゅうめんも。
これは、家庭画報のえびめんという、高級インスタント麺。お湯を入れて3分でできるし、さっぱりとした出汁なので食べやすい。溶き卵を入れてかきたま風に仕上げてみたもの。
ジュースでもアイスクリームでも、果物でも、なんでもいい。とにかく食べたいものを、食べられるだけ食べる。それが大事だと思う。
とはいえ、治療中の食事に関しても、家族や周囲の協力と理解が必要だと痛感した。買い物に行くのも難儀なとき、差し入れや、家族の作る食事がどんなに私を助けたことか。
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