ケモブレインのさまざまな症状
ケモブレインのことを書いたら、私も悩んでいる!という声がたくさん寄せられた。
● 暗証番号が思い出せない
● ふだん一緒にいる人の名前が思い出せない
● ふだん取り扱っているモノの名前が出てこない
● 日常の活動範囲の場所であるにもかかわらず、自分がどこにいるかわからなくなる
● 集中力が極端に続かない
● 料理をしながら話しをしたりと、マルチタスクができない
● ぼんやりする、だるさが半端ない
● 何度も同じことを聞く
出てくる出てくる。みんな悩んでいたことがわかった。認知障害が主である。マルチタスクができないというのも、日常生活、社会生活を送る上で辛い症状だ。
そして、ケモブレインの二次的な問題もあることがわかった。周囲にケモブレインという副作用があることを説明すると「考えすぎ」「物忘れは年齢的なもの(病気とは関係ない)」「(普通の人の自分だって)もっと物忘れがひどい」と、とにかくがん治療の副作用としてケモブレインという症状があるんだ、ということを理解してもらえないことが悩みになっている人が多いようだ。
ケモブレインに対処する、即効性のある対処法はない。
前の記事でも紹介した聖路加国際病院編の「ケモブレインの謎を解く」には、頭を使うことをする(ゲームやパズルなど)、メモを細かくとる、規則正しい生活をする、医師に相談するとある。メイヨークリニックのサイトでは、これらに加えて運動すること、エビデンスはないがギンコなどのサプリを推奨していた。
私としては、運動を日常に取り入れるのがいいと思っている。ヨガなどのゆったりとリラックスするようなものではなく、有酸素運動、また軽めのダンベルを使った筋トレも必要かと。とにかく筋肉を大きく動かして血行を促し、汗をかくくらいの運動が必要なのだと思う。血行をよくするのがミソなのでは、と思うから。
これまでも有酸素運動、筋トレもしてきたけれど、もう少し負荷をあげたり、回数を増やしたりしてみるつもり。運動はケモブレインのためだけでない。足のしびれなどの身体的な副作用を軽減するためにも続けていく。
「ケモブレインの謎を解く」
http://hospital.luke.ac.jp/about/approach/pdf/ra22/4/research_activities_4_2_1.pdf