インフルエンザが猛威を振るっているが、私は季節を先取り。すでに花粉症の兆しが表れている。目がかゆいような…目ヤニがいつもより出るような…ノドがイガイガするような…ああ、もうすぐやってくるな、という予感が、あと数週間で確信に変わる。
毎年、1月半ばから、予防的に花粉症の治療薬を飲み始める。今年ももう飲み始めているので、花粉症本番がやってきても、そうヒドイことにはなるまい。
去年の今頃、まだ抗がん剤治療中であった。例年なら、1月から飲み始める花粉症薬。しかし抗がん剤に気を取られて、花粉症のことをすっかり忘れていたのである。2月の後半から3月、花粉飛散が始まったときの絶望。ああーーーーっ!薬を飲むのを忘れていたーーーーっと激しく後悔したが後の祭り。花粉症の薬くださいよ、と主治医にお願いするのが遅すぎた。例年飲んでいるアレグラ(フェキソフェナジン)も、症状が出始めてからでは効き目がシャープでない。まったく効かない日が続いた。
ちょうどその頃、放射線治療に通い始めた。アレグラを倍量飲んでも、放射線照射中に鼻水がつーーーっと垂れるわ、くしゃみが止まらないわ。技師さんから動かないでくださいねーと声をかけられるが無理。照射中にもかかわらず、ガンガンくしゃみが出る。多少、ずれた箇所に放射線が当たっちゃってたと思う。
爪はがれるわ、髪抜けるわ、花粉症の心配なんて、どこかにすっ飛んでいたのは、頭の中が抗がん剤のことでいっぱいだったから。そして花粉症本番になって、症状がきつくて苦しんだ。
抗がん剤治療中の花粉症のみなさま。飛散本番時期になってからでは遅い。どうぞ花粉症対策もお忘れなく。